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2010-01-31

サイコロジーなんていらねえよ、冬(1.30新日本後楽園大会を観て思うこと)(10/01/30 第1位)

 二アライブとか観てから書けばいいんですが、あんま時間ないんでガンガンいきます。

 

 1.30新日本後楽園大会で、一番素晴らしかった試合はなんといってもメインイベント。丸藤VSデヴィット、IWGPジュニア戦。

 凄いものを観たという感じ。僕が後楽園に行ったのが久々だったというのもあるんだけど、それを割り引いても、異常なムードだった。僕が観た後楽園の試合の金字塔って、全日本の鶴田軍対超世代軍の6人タッグマッチだと思ってるんだけど、それを超えたと思った。無論、片方は思い出の中のことだから、まともに比較なんて出来ないけど、10年代にまだこんな熱狂があるんだと驚嘆した。

 丸藤とデヴィット。どっちも素晴らしい。どっちが欠けてもできない試合。めまぐるしく動くお互いをきっちり受け止めながら、それでもなお動くことをやめない2人。2人の動きが素晴らしすぎて、グラウンドでバック取っても、ドロップキック決めても、それくらいの動作で会場が沸く。トビウオのようなノータッチトペコンヒーロなんか出たらお祭り騒ぎ。

 普段使ってる動きばかりじゃない。普段出てこないような動作も出てきて、それがまた会場を沸かす。なんて技か分からないけど、スタンド状態で相手の両腕を後ろからクロスさせて引っ張り、頸動脈締める技をデヴィットが決めたんだけど、それをするするとパンツでも脱ぐように腕をさげていき、足を上げて、またいで、ほどく丸藤。なんでそうなるの。革新的な動きに序盤戦から会場が沸いた。全部書いてくとキリがない。もう、知ってる技、知らない技、様々な技をお互いが繰り出していくんです。休む間もなく。相手の引き出しに元々あるかどうかとか関係なしに。

 こういう高度な動きの試合になってくると、闘いじゃないみたいだという批判も出てくると思うんですが、この試合観てそれを言うのはもうひねくれてるんじゃないかと。なんか心に闇を抱えてしまってるんじゃないかと。まあ、ちょっとそれは言い過ぎかもしれないけど、もっと自由に考えるべきなんじゃないかとは思いますね。せっかくプロレスなんてアナーキーなスポーツ観てるんだから、もうちょっと闘いの定義を広げていかないとつまらないですよ。プロレスを見てセンス・オブ・ワンダーを感じた頃の気持ちを忘れてしまってるんでしょうかと、言いたくなります。そういう考えのある人にも敢えて説得を試みると、「少なくとも」二人は、いかにスマートに相手のあらゆる動きをさばくか、いかにプロレス頭があるかをリングで競いあってたんです。そこだけもってしても、立派な闘いなんです。

 あるいは、矢継ぎ早に繰り返されていく技の数々を見れば、サイコロジーがないという批判もあるかもしれない。特に今回の試合ぶりって、甦る全女というか、赤いベルトの魂というか、90年代の全女テイスト(けなしてません)が随所に見られたから、そういう批判もあるでしょう。でも、前々から思ってたんだけど、サイコロジーってそんな絶対的なもんなんでしょうか。

 はっきり言ってサイコロジーって「やる側の論理」なんだと思うんですよ。

 最小の力で最大の効果を得る。少ない技で最大のフィーバーを得る。それがスマートである。そういうことをやる側が言うのは凄く分かるんです。そして、その精神を伝えていきたいのも分かる。それが秘伝で、高度な技術なんでしょう。

 でも、それを見る側が唯々諾々と受け入れるのはちょっとどうなんですかね。僕らファンから見たら結果が全てじゃないですか。サイコロジーをふんだんに使っていようがなんだろうが、凄いものは凄いし、凄くないものは凄くない。サイコロジーも技のオンパレードも、必要であればデスマッチアイテムも、全て含めてトータルでどう感じたか。それが見る側にとっては全てなんじゃないでしょうか。今本当に一部にあるサイコロジー至上主義って、会社経営は効率的じゃなきゃいけないっていうのを、社員でも、社長でも、株主でもない消費者が言うのに似てる。効率的にしたらサービスも品質も落ちる(場合がある)よ。もっとファンの立場から見るところがあるんじゃないかしら。もっと面白いところがあるんじゃないかと。そういう思いがありますね。

 えーっと、随分話がそれましたけど、サイコロジーとか関係なく2人の試合は素晴らしかった。僕はそう思います。

 もう一つ言えるのは、やはり、対抗戦ムードがこの試合を別格の凄いものにしたということ。いくらこの2人であっても対抗戦でなければここまで盛り上がらなかったと思います。今回の対抗戦は対抗戦ムードが希薄だという声も多くあるようですが、あのホールにいたらそんなこと思わないですよ。2人の動きと技術とスマートさだけが熱狂を作ったんじゃない。

 こういう両方の選手が凄い試合って、両方頑張れみたいな雰囲気になりがちで、そこで緊張感が削がれる場合があります。この試合も一時的にはそういう雰囲気になったんですが、トータルで観ると応援合戦でいい緊張感が持続しました。暇さえあれば、「レッツゴーデービット」と「丸藤」コールの交錯。錯綜。数的不利を克服するために「レッツゴーデービット」のあとに「マールフジ!」と叫ぶという斬新な応援手法を編み出したNOAHファンには、(自分が新日寄りであることから)敵ながらあっぱれと思いました。NOAHのフラッグを掲げて応援してる女性ファン、何人かいてとても目立ちました。今は女性ファンも強いですね。面白いことに丸藤への声援は女性が主で、デヴィットへの応援は男性が主でした。とまあ、網羅的に言おうと思いましたがやめます。面白くなくなるから。いろいろありましたが、どっち陣営も思い思いに声を出して、信じる側を、声を嗄らして応援していました。ホールの中は喧噪が至るところから飛んできて、戦争みたいでしたよ。って他人事みたいに言ってますけど、僕も終盤は思わず声出して応援しちゃいましたね。もういい年だし、1人で行ったから、そうはならないと思ったんですけど、あの熱狂の中に身を置いちゃったらもうそうなっちゃいます。馬鹿になって応援しましたよ。

 試合結果は、丸藤が無敵の必殺技タイガーフロウジョンで勝ち。ただしどっちがスマートでどっちがプロレス頭が回るのかという闘いは甲乙つけがたくドローというところでしょう。そしてトータルの勝者は僕ら、客。こんな凄いもの見せられたら、まだ2,000円くらい払ってもいいです。せこい金額かな。

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 (今、ニアライブで休憩前の試合見てますが、やっぱり観客の熱気って伝わってこないですね。今更ながら、生観戦しないと分からないことってたくさんあると思いました。追記:メイン改めてみたらあの場で感じたよりメリハリがついてますね。やっぱこれは最高の闘いであって最高のプロレスであると思いましたよ)

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コメント

「サイコロジー」がレスラーサイドの言い訳になってる気も。
便利な言葉ですよね。

そうですね。
僕は外道みたいに、公言せずともきっちりやってる選手が好きです。

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