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2010-01-31

岡田戦を通じて考える、棚橋と後藤(1.31新日本有明大会を観て思うこと)(10/01/31 第1位)

 前日の後楽園の熱狂とはうって変わって、地味なムードになってしまった有明大会。カード的にはIWGPジュニア戦を除けば甲乙つけがたいものであったが、それ以上の差があったように感じた。僕が今日はリングから遠い席で見たからというのも若干あるかもしれないけれど、きっとそれだけではないと思う。やはり、後楽園とディファでは選手の意気込みも変わってくるのかもしれない。

 そんな中、僕の印象に一番残ったのは、破格のセミファイナルで行われた棚橋VS岡田。岡田にとって、本当に最後の壮行試合。前日の後藤の試合がなかなかフックしてくる試合だったから、今日の試合にもかなり注目していた。

 最初にリングインした岡田のテンションはやはり高い。棚橋の入場前、リング中央に伸びた花道前のロープに、背を向けた状態で座り込む。棚橋をリングに上げない格好。颯爽と入場の棚橋は、しばし困惑の色を隠せず、結局岡田を避け、空いているところからリングに入った。今日の岡田も期待できそうだと感じさせるプロローグ。

 ところが試合は昨日とはうってかわった展開を見せる。棚橋が岡田にいいところをとらせない。腕をとり、寝技をしかけ、ヘッドロック。地味な技で岡田を封じ込めにいく。普段の棚橋ならば、いいところを引き出しておかしくないのに、甘い顔を見せない。岡田も教科書に出てくるような綺麗なジャーマンで見せ場をつくり、張り手の連打で意地を見せたものの、目立った攻撃はそのくらい。あとは流れの中でおきまりの技を決めただけ。13分26秒、棚橋のハイフライフローの軍門に下った。

 決して好勝負ではなかったと思う。地味で艶のない試合、そう言ってしまっていいと思う。前日の後藤との試合とは対照的な試合となった。

 後藤は岡田に好きに攻めさせ、岡田のいいところを見せたうえで叩きつぶした。

 棚橋は岡田を封印し、格の差どおりに岡田をしとめた。

 逆であってもおかしくない試合。むしろ逆である方がしっくり来る試合。

 北風と太陽の寓話とか色々なものに喩えようとしたけれど、どれもしっくりこない。定型的なひな形に落とし込めない、ひっかかりのある2つの試合。

 敢えて、本当に敢えて言うと、棚橋は、岡田に観客との試合を強いたのだと思う。

 うまく立ち回れない岡田に対して場内からは厳しい声が飛ぶ。焦れて名前を呼ぶ声。張れと叫ぶ声。岡田はそれらの声とも闘わなければならなかった。棚橋は、後藤が自らの手で厳しく岡田を打ちのめしたのと違い、観客の声で岡田を打ちのめしたのだ。プロとしては、きっとそちらの方が辛いだろうから、それで何かを感じさせたかったのではないだろうか。

 岡田に対し発憤を促す声が続く中、「アメリカはもっと大変だぞ」という声が飛んだ。そのとき、棚橋は声のした方向を指さし、大きくうなずいてみせた。我が意を得たりという仕草。あるいは、ここで発憤した岡田の底力が見たかったのかもしれない。そこからの岡田が見たかったのかもしれない。そういう岡田を受け止める器量を、棚橋は持ち合わせているのだから。

 後藤は岡田のマックスを見せたかった。棚橋は岡田のマックスを超えた部分を見せたかった。根っこの優しさは同じでも、トップを賭けて闘ったキャリアの長さから、棚橋の方がより厳しい要求をしてきた。近い将来、必ずトップグループに入ってくるであろう岡田には、それをやっておくべきだと考えた。結果、今の岡田ではそこまではできなかった。そう仮定できるかもしれない。

 まあ全て空想ですが。

 でも、こういう風に考える楽しさもプロレスの魅力だと思うんですよね。また、そんなことでも考えないとやりきれない試合でした。二つの試合を見た人は、同じように色々考えてほしいです。

 案外、そんな難しい話じゃなくて「出る杭は打たないとね。将来オレの牙城に迫ってくるだろうから、苦手意識持たせてやろうと。トラウマにしてやろうと思って完封してやりましたよ。ハッハ」とか言う棚橋がいそうな気もしますが。

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 (棚橋の試合と後藤の試合、日時と場所入れ替えてやったら、ムードも何も違ったでしょうね)

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