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2010-05-16

かつて暴走王と呼ばれた男・小川直也の「青山」はどこに(10/05/16 No.3)

 5.9IGF大阪大会のメインイベント(小川・澤田VS鈴木・丸藤)を、今更ながらテレビ観戦しました。

 小川の動きは相変わらず。言っていくときりがないですけど、小川のせいじゃなく凄く損してるなと思うのが手足の長さ。

 手足が長い選手って、プロレスがこなれてくるまでが辛いんですよね。バタバタ感が増幅されちゃう。それでちっちゃい選手に翻弄されると、見てられない。”ブレーキの壊れたファミリア”時代の邪道に、コロっといかれてた高山善廣なんかまさにそうでした。恵まれた体が、なんでバタバタするんだ、なんで不甲斐ないんだって印象につながっちゃう。こなれてくると逆にこれがかなりのアドバンテージに見えるわけで、高山は今や完全に使いこなしていますが、小川はまだまだそれを武器にできてない。印象点の足を引っ張ってしまっている。もう10年選手なわけですから、小川のせいじゃないとは言い切れないわけですが…。

 とまあ、そういう、いつも思うことに加えて感じたのが、小川の心のありようの辛さ。まあ相変わらずの妄想なんですが、思ったことを書きます(ということで、妄想嫌いの人はここでブラウザを閉じましょう)。

 この試合、小川の頭の中にあったのは、いかにメインイベントを大過無く終わらせるかだけだった気がするんですね。何をやるにも凄い淡泊。こなすだけといいますか。出来てるかどうかは別として、いかに「そつなく」「ボロを出さずに」終わらせるかに、専念しているように見えたんです。「面白く」終わらせる、というのは二の次で。

 となると、「面白く」は相手に委ねるしかない。結果として、受動的な試合をせざるをえない。それが、火花の出るような闘いを期待したファンのもどかしさにつながっていったのではないかと思います。下手でも勢いがあればきっと印象はちがったはずなのに。

 昔は「そつなく」なんて考える必要無かったでしょう。少なくとも暴走王になってからは、そんな必要が無かった。新日本での一連の試合は、そう見えました。周囲に「いざとなったらくらわせてやればいいんだ」くらいのことを言われていたのかもしれませんけど、好き勝手に試合をしてました。リングの上をとっちらかして、試合を不完全燃焼に終了させたこと、ままありましたよね。責任が無かったから。それがまた危険な匂いと伸びやかに見えるスタイルにつながって、人気を博していたんだと思います。

 ところが今は、”日本人エース”として守るべき団体がある。試合をうまく着地させなければいけない。責任がある。

 最悪、鈴木と丸藤がキタを向けば、試合は袋小路にはまっちゃうわけですよね。プロレスの試合でいいところをとらせないようにするのは、おそらく2人の技量からすれば簡単なこと。相手の引き出しにない動きを延々と続けていけばいいのですからね。小川が不細工に見える試合はそれで完成です。メインに足らない試合のできあがりです。無論、小川も同じことを別のやり方で仕掛けることは可能なんでしょうけど、そうすればIGFが終わってしまう。フリーの大物との交流に生きる道を定めているIGFの、前提条件として必須の「信頼」がなくなってしまう。だから小川は何もできない。少なくとも小川の我を通すような仕掛けはできない。不利な立場に置かれているわけです。

 「下手なことをすれば試合を壊されてしまう」

 かつて自分が相手に抱かせた感情を、今は自分が抱くことになっている(ように見える)小川。守るべきものの重圧に縛られ、「そつなく」を強いられている小川。これがまたもどかしいはずです。自分が試合に積極的に参加しないのは、そのもどかしさがどうにもならないものだからなのだと思います。ぶっちゃけ心の奥底では面白くないのだと思います。当たり前ですけど。

 それが「おいしいとこ持ってくことばかり考えてる」だの「俺達の価値を持っていけばいい」だののバックステージ発言に結実しているんだと思いました。試合を見て。価値を持ってかせる試合にならざるを得ないのですから、覚悟はしててもそう言いたくなるんでしょう。そうして気持ちを収めるしかないでしょう。

 このもどかしさを解消するためには、全てを投げ出すことしかありません。しかしそういうわけにはいかないのでしょうから、次善の策として経験を積んでいくしかない。今更…とは思いますが、プロレスを復興させるという大目標を口にしたのですから今更でもやるでしょう。「人間いたるところ青山あり」なので、IGFの外に出るのもいいかもしれません。というか、IGFの中にいても試合回数が少ないのですから、経験を積むことは難しい。外に出て、そこで経験を積むのが吉。

 二つの意味で。

 一つは、純粋に試合の経験。経験値が足りてくれば全てを相手に委ねる試合をしなくても大丈夫、ということになるかもしれません。もう一つは、プロレスの試合をきっちり全うし信頼を勝ち得る経験。今、IGFでやってることの延長ですね。きっちりやっていくうちに小川直也は”やれる”男だという信頼ができるでしょう。加えて信頼に足る人間ならば、相手の裏切りや足の引っ張りを心配する必要が自然となくなるはず。それが人の心の動きだと思う。それが伸びやかな試合につながるんじゃないでしょうか。

 まあ、そういうのから遠いところにいるのが(人によっては)小川の魅力だったんでしょうが、今となっては…。

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